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まさか適用されるとは [競馬]

すみません、完全サボリモードに入ってました。
前の日記のあと、すぐにネタを仕入れて実行して、画像をたくさん用意してアップしたところでやる気ナッシングに。
そのまま2週間以上放置してしまいました。
しかも今回書くことはそのネタの件じゃないしw


さて本題。

1年近く前、JRAの新しい制裁制度についての個人的な考えを書いたんですが、ようやくその件についての続きを書きたいと思います。

その後、新しい制裁制度について調べてみたんですが、JRAの見解によると過去の降着になった件で、今回の新制度で降着になる例はないという話らしい。
つまり前の日記でも取り上げた'91年秋天のマックイーンでも降着にはならないということ。


(中継時の映像はこちら)

これでも降着にならないとしたら、これはもう実質降着はないと宣言したようなもの。
つまり斜行、妨害し放題の状態になるのではないかと考えてしまいました。
確かに騎手への制裁はあるものの、GI等の大きなレースなら騎乗停止になってでも勝ったほうが得だと思いますし。

そして今年になって新制度が開始。
とりあえず様子を見て感想か意見を書こうと思っていたんですが………。
いきなり1月20日のAJCCで大問題が勃発。



最後の直線でダノンバラードが内側に斜行し、トランスワープとゲシュタルトの進路を大きく妨害したんですが、去年までなら降着になってもおかしくないレベルだったのに、どういう訳か審議にすらならず、トランスワープの調教師の裁決申し立てでようやく審議に
で、当然のようにそのままで確定。
正直なんだよこれと思いました。

映像を見ている限りトランスワープは不利を受けた後持ち直して1馬身ちょいまで追い上げていました。
あの不利からあそこまで追い上げたのだから、サイトのルール説明からすれば降着扱いなるのかと思えそうだが適用されず。
そもそも規定にある『僅かに届かなかった』と『大きく遅れて』という基準が極端すぎるのだが、それ以前にこれで審議にすらならないというのが異常。
鞍上のベリー騎手には開催日6日間の騎乗停止が出ましたが、外国人騎手にとっては制裁点はあまり今後に影響ないんですよね。
(さすがに年内に2回大きいことやらかしたりして制裁点を貯めると翌年騎乗ができなくなりますが)

さらにその後、いくつかのレースで同様の不利を受けても、降着になることは全く無し。
そしてとどめになったのは安田記念。



最後の直線でロードカナロアが外側に斜行し、ダノンシャークとショウナンマイティの進路を妨害。
その後ショウナンマイティは立て直してロードカナロアにクビ差まで追い上げたのに、審議にもならずに確定
もうこれでも駄目なのかというレベル。
(ちなみに鞍上の岩田騎手には過怠金10万円の制裁だったが、その被害対象はダノンシャークのみ)

これでもう他馬の進路を妨害しても、降着させられることは絶対ないという事が改めて確定されたようなもの。
確かにこれまでの降着になるかどうかの基準も曖昧なところがあったので、今回の新制度で降着は絶対にないというある意味はっきりとした基準ができたんですが、個人的には納得できません。


あと接触による落馬について。
昨年までは被害馬自体が原因の落馬と、複数の馬のわずかな動きによる原因(これもよく判らない時がありますが)以外の場合は、ほぼ確実に加害馬が失格になっていたんですが、今回の改正で極めて悪質で重大な支障を生じさせた時のみとなりました。
そして今年になってから数件の落馬がありましたが、これまた失格になった例は無し。
まあ見ている限りではそれほど酷い斜行が原因の落馬は無いようには思いますが、これもこれから適用されるのか疑問です。



個人的にこれまでで一番酷い落馬失格事故だと思う'01年京都大賞典のステイゴールド。
(一番大きな落馬事故だとこちらになりますが)
今後もしこれくらいのレベルの斜行による落馬が出た場合、審議がどうなるかが気になります。


さてここまで長々と書いてきましたが、要するにもうJRAの裁決委員は斜行による降着は絶対にないという事が確定したと思い、意見を訴える気すら無くなっていたんですよ。

ところが11月3日の東京10Rで事件が発生。
なんと絶対にしないと思っていた降着が適用されました
(鞍上の熊沢重文騎手は開催日4日間の騎乗停止)
公式の今日の出来事でこの事を知った時は、余りにも意外すぎてものすごい衝撃でした。
いったいどんな酷い斜行だったのか、またはどれくらい追いすがったんだろうか、と思いつつパトロールビデオを観てみる。



…………………ん?
これまでと何が違うんだ?というのが正直な感想。
確かに加害馬は内に斜行して被害馬に不利を与えているが、4日間騎乗停止になるレベルか?
その後また内にヨレているけど、それは制御してるし妨害まではしていないと思うし。
被害馬はその後加害馬と足色がほぼ一緒になり、最後の方でクビ差まで追い上げているが、不利の度合いとゴールまでの距離を考えるとAJCC、安田記念に比べるとそちらの方が追い上げてる気が。
何か腑に落ちないと思いました。

あえて降着を適用した理由を考えてみると

・2回内にヨレているのが悪質とされた。
・馬券に関係ない着順で賞金には影響する順位(8着以内)である。
・被害馬の馬主が某グループで母系が人気の血統の馬である。

………結局権力次第かと疑ってしまいました。
まあ以前から某グループの馬には審議が甘かったり制裁が軽かったりするところがありましたし。
あとはちゃんと仕事をしますよとPRしたかったんだろうか。
(あくまで個人的な偏見です)

しかしこの降着によって逆にますます基準が曖昧になってしまったのは確か。
つーか去年以上に酷いのではと思ってしまいました。


何か前日にもこれで4日騎乗停止?という制裁もあって、それがもとで裁決室でひと悶着あったみたいだし、その他にも色々不審に思うことがあったし。
このままではやばいと思うんですけどねぇ…。
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コメント 2

友利 沙羅

ロードカナロアの件に関しては、多分直接的な被害を受けたのがダノンシャークだからなのかなぁ?
ショウナンマイティはあくまで2次被害と捉えられているとか。
だからダノンシャークはロードカナロアを抜けなかっただろうという事ではい確定、ってなった感じがする。
(ショウナンマイティの馬券を買っていた人にとってはたまったもんじゃないが)
まぁそれ以前に審議にもならないのが問題な訳だが…

で今回の熊さんの件に関してだが、多分ずっと左にヨレてるのに右ムチを入れまくってたのが原因なのかなぁと思っていたりする。
後ろをかなり気にしていたから恐る恐るだったのかもしれないけど。

けど、それを考慮しても正直ダノンバラードの方が悪質な感じがする。
ギリギリまで立て直さなかった上に入線直前にガッツポーズまでしてるし。
by 友利 沙羅 (2013-11-10 11:46) 

KEZ

>嫁
超遅レスすみません。


確かにショウナンマイティは審議の対象になっていないから、どれだけ追いついても関係ないという扱いになったんだろうなぁ…。
しかし2次被害が対象になるかも結構曖昧だし。

熊さんの件はそのパターンだと騎手のみに重い罰が科せられて、レースは降着なしで確定というのがいつのもパターンだったから、やっぱり納得いかないんだけど。

ダノンバラードの件は………論外でしょ。
by KEZ (2014-01-19 11:07) 

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